子どもの頃、我が家は車移動の家庭だった。
学校行事や林間学校など、集合時間には必ず父が車で送ってくれるのだが‥
父という人は、
伝えた時間キッカリに到着するように完璧な時間配分で動くのが好きな人だった‥
一方、母は何事にも『念のため』と早め早めを好む人だった‥
当然、母の中には毎回ジレッたい歯がゆさが生じる…
『お父さんは、いっつもギリギリ』と。。。
しかし父の方は毅然として反論する、
『言われた時間ピッタリに着いている』と。
どちらも間違ってはいない言い分を
子どもの頃は不思議な思いで聞いていたものだ‥
いつしか父には、学校からのプリントに印刷されている集合時間は決して伝えなくなった。
そぅ、はじめから『着いておきたい早め時間』だけを
伝えれば平和だったのだ、と後で学んだわけだが‥
今思うと、あれは父の
“へりくつ”といぅものだったな‥
『着きたいのは何時なの?』と、たった一言聞いてくれればいい話ではなかったのか?
と、親になった私は思う。
そして毎回、両親のじれったい衝突を見てきた私は
時を経て、わが子を送る折、集合40分前には着いて
『早すぎるょ…』と、よく我が子に言われたものだ。
今となっては、どれもこれも、想い出という宝‥