月日の速さが話題に挙がる度、
友人に、よく
「桜が咲いたら、すぐ暮れだ」とつぶやく。
すると決まって、どの友人も
『それは違う!』と明言反論を返してくる。
ぃゃ、考えてみて欲しい‥
『ぅゎぁ、今年もキレイ‥』と吐息混じりに見上げる満開の桜も、
驚くほどアッという間に散ったと思えば
代わって
何とも言葉にしきれぬ可愛らしさのイチョウの赤ちゃん葉っぱが一斉に芽吹く‥
『ぅゎぁカワイイ』と、その姿に感嘆するも束の間、
気づけば緑々と成長していく銀杏と見上げるうちに
いつの間にかミーンミンミンミンミーーンと蝉の声に
うだるほどの夏が来る‥
年々、更新する最高気温の中、日々を汗してこなすうち
これまた矢のような速さで、フと見上げればいつしか空が高くなり、
店先に栗が並ぶ‥そこまで来たら
“お酉様”も“”暮れ”も、すぐだ・・・
つまり、そんな濁流のような時の流れだからこそ
場面場面きちんと自覚して刻まねば、と思う。
友人に「桜が咲いたら、すぐ暮れだ!」を
事あるごとに投げるのは
自分に言い聞かせているのだな、と気付く、
しっかり見据えよ!と。